Southernpacificocean Medical Team 南太平洋医療隊
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2012年度の活動報告
【2012年2月隊 活動報告】
実地期間: 2012年1月30日〜2012年2月17日
対象地域: トンガ王国(Tongatapu本島・Eua島・Ha’apai諸島・Vava’u諸島)
参加者: 歯科医師:河村サユリ  歯科衛生士:大塚史織
活動報告: 主にWork Shop“The Textbook of Dental Health For Children”の活用の仕方について
歯周疾患検診、喫煙、飲酒アンケート実施。

Tongatapu本島での活動1 (2月1日水〜 2月4日金)

・Work Shopを開催
現地歯科スタッフ: Dental Officerシリロ、シシリア Dental Therapistシテラ、エラシー
Central:Fanga小学校にて16校の校長先生に対し実施
Western:Houma小学校にて25校の校長先生に対し実施
Eastern:Vaini小学校にて24校の校長先生に対し実施

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・ワークショップの様子

・JICA事務所にて報告、会議。
・Vaiola 病院にて
*喫煙・飲酒アンケート
患者:58人 Dental Staff:11人  計:69名
*歯周疾患を中心とした歯科検診(患者:6名)


Ha’apai諸島での活動 (2月7日火〜2月8日水)

現地歯科スタッフ:Dental Officerシシリア Dental Therapistアナセイニ、シテラ
・寄贈した歯科用品:大人用歯ブラシ・・300本、子供用歯ブラシ・・100本、歯磨剤・・30本、フッ化物薬剤、歯科リーフレット・・120部
・教育省(Ofisi AKO)教育長Olivia Mafileoに“The Textbook of Dental Health For Children”の活用について説明後、28校分のTextbookを渡す

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・教育長との打ち合わせの様子

・Nuui Hospitalにて
*在庫確認
*MaliMaliプログラム
本来ならば、減っているはずのミラノール、歯ブラシ、歯磨剤の在庫がHospitalの倉庫に? 再度、ミラノールの使用方法を指導。離島のMaliMaliの活動状況は、パソコンに送られてくるデータのみで管理していたが、今後は定期的に視察に来る事で強化を図る。

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・在庫管理の様子
Vavau諸島での活動(2月8日水〜2月10日金)

現地歯科スタッフ:Dental Officerシタニ、シシリアDental Therapistサロテ、シテラ
・寄贈した歯科用品:大人用歯ブラシ・・1000本、子供用歯ブラシ・・200本、歯磨剤・・50本、フッ化物薬剤、歯科リーフレット・・・200部
・Ngu Hospital
*在庫確認
*MaliMali活動のチェック
*中国が寄贈したユニット見学
・教育省にて、教育長(Saia)に“The Textbook of Dental Health For Children”の解説
37校分のTextbookを手渡す

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・教育長との打ち合わせの様子

・Hahake Health Center
*検診:29人(必要に応じて、サホライド、フッ化物塗布)
*喫煙、飲酒アンケート:23人
未就学児童の検診を行ったが、全体的に乳歯う蝕が多いと感じられた。
Hahake、Hihihoという2つのHealth Centerがあるが、どちらもあまり機能していない様子。この2つのHealth Centerを活用し、保健指導や歯磨き指導を行う事で、未就学児童の健康増進、齲蝕予防に繋がるであろう。

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・ヘルスセンターでの歯科検診、事業の様子
トンガタプ本島での活動2(2月11日土)

・NGO HANDS(特定非営利活動法)と会談


Eua島での活動 2月13日(月)〜 2月15日(水)
現地歯科スタッフ  歯科医師:シシリア
セラピスト:セイニ、ディオーラ、シテラ

・寄贈した歯科用品:大人用歯ブラシ・・200本、子供用歯ブラシ・・50本、歯磨剤・・20本、フッ化物薬剤、歯科リーフレット・・・120部
・教育省にて、教育長に“The Textbook of Dental Health For Children”解説、6校分のTextbookを手渡す
・Niueiki Hospital
*在庫確認
*malimali活動のチェック
*喫煙、飲酒アンケート:患者:26人 Dental Staff:9人 計:35人
*次期プロジェクトの情報収集
Hospitalで働くJICA隊員に、Tongaにおける糖尿病の現状について話を伺った。
近年、Tonga人の糖尿病増加が深刻である。Tonga人の糖尿病は8割が2型。インスリンの服用は、ほぼ必要ない。一番の原因は、動かない事。近距離の移動も、必ずと言ってもいい程、車である。他に食生活、あまり緑黄色野菜を食べず、炭酸飲料水を好む傾向がある。昼食を抜き1日2食など、食生活のバランスが取れていない人も多い。また、Tongaでは病院や学校で身体測定を行う習慣がなく、自分の身長、体重を把握していない人がほとんどである。この事から国レベルで健康に対する意識の低さを感じる。病院や学校で定期的に身体測定を行い、自身の数値を平均と比較する事で、健康に対する意識が高まるだろう。糖尿病は歯周病との関わりがとても深い為、歯科だけでない保健指導の必要性を感じた。

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・喫煙、飲酒に関するアンケート調査の様子
Tongatapu本島での活動3(2月15日水)

・日本政府ODAで建設中のVaiola病院を見学
X線がデジタルでなくフィルムタイプであった。Tonga人の機材管理状況から、フィルムの現像液、定着液の管理が難しい及び地球環境汚染に繋がると考え、JICAに伝える。

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・建設中の歯科室の様子
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・レントゲンの様子

・日本大使公邸にて夕食会。


活動を終えて・・・

今回は天候が悪く、予定通り活動を進める事が難しかった。
トンガタプ本島及び各離島を巡回し教員用テキストと児童用テキストの活用についてワークショップの開催と各離島の教育長と打ち合わせ、説明が出来た。
次期プロジェクトで重要となる歯周病検診のデータをもう少し増やしたかった。
喫煙、飲酒アンケートにおいて、予想していたよりも喫煙、飲酒をする人が少なかった。特に女性はどちらもしない人が多い。男性はアルコールを摂取しない人でも、ほとんどの人がKAVAを飲む事がわかった。Tonga人の習慣になっている事を再認識。10代の喫煙者もおり、そのほとんどは16歳以前から喫煙を始めている。アンケートは、セラピストが積極的に行った為、予想以上にデータを収集する事ができた。それは、次期プロジェクトの事前調査として大きい成果である。

【2012年8月 活動報告】
実地期間: 2012年8月6日〜8月24日
対象地域: トンガ王国(トンガタプ本島)
参加者: 遠藤眞美

1. MALIMALIプログラム:NEGLEIYA小学校 特殊学級

上手に検診を受けるようになり、最近は、普通のクラスで授業を受け、難しい授業だけ特殊学級に来る学童もいるそうです。マリマリプログラムも同様に行なっているので、口の中も綺麗、歯磨きもとても上手でした。母親が参加し家での保健指導を話しました。
対象者12名:歯科検診、質問調査、保健指導、歯磨き用品寄付

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2. 通園施設OTA、入所施設ALONGA

通園施設OTA、入所施設ALONGAでは、滞在中は毎日のように、歯科検診、保健指導、摂食指導、質問調査、歯磨き用品寄付等を行いました。年ごとに、施設での手洗い、歯磨きの徹底を実感しています。
・OTA(デイサービス施設)
フリーマーケットの収益でノートなどを購入。今までの歯科健診結果ノートとして、そのノートを使って口腔に関する健康に関しての勉強をみんなで行いました。
対象者:31名と教師や施設に来院され保護者

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・ALONGA(生活ホーム)
入所者の皆さんが自ら歯ブラシや歯磨き剤を購入していて良好な歯科保健行動となっている。
対象者13人

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在宅障害者の訪問指導 8月16日
脳性マヒで外に出ることが難しい寝たきりの方々でした。歯科保健指導を通して生活支援をさせていただきました。歯科治療が必要な方もいたので、バイオラ病院歯科室と情報を共有しながら今後の課題について話合いました。対象者:9名

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3. オーラルフェスティバル 8月11日

歯科相談、本隊の活動についての広報しながら障害者に対する活動へのフリーマーケットを実施しました。JICA隊員の方々にもお手伝いをしてもらいました。

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4. 次期JICAプロジェクトの事前調査

寄贈した指令車で、トンガタプ本島で使用する予定の物品の調査を実施しました。

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5. 本隊の活動に関する協力施設へのご挨拶

JICA現地事務所とのうちあわせ、在トンガ日本大使館へ表敬訪問、トンガ王国保健省大臣と面談をしました。

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6. バイオラ病院での活動 女王様へ活動の紹介 8月9日

女王様がバイオラ病院歯科室に来院の際、同席し太平洋医療隊の活動について説明し、興味深く聞いてくださいました。

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7. Pacific islands surgeons association conference 8月8日

TMA(Tonga medical association),NA Aid Program, Austrarian Government (Aus AID), SSCSiP, Royal Austrariasim college of surgeons, B BRAUM DeVICE TECHNOLOGIES, PASIFIKA (Medical Association) しており、南太平洋での様々な病気や必要な生活指導、人材育成問題などが国別に語られていました。2013年 8月から実施予定の次期のプロジェクトは「トンガ王国における口腔保健のアプローチから生活習慣を改善するプロジェクト」です。この会議は次期プロジェクトにも関連しています。

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