2007年度は、8月隊・9月隊と2つのグループに分け活動を行いました。 南太平洋医療隊の活動は、1998年よりハーパイ諸島の4幼稚園から開始した予防歯科プログラムが、10年を経過した今、約100施設14000名に実施、拡大されており、昨年よりJICA草の根技術協力事業(草の根支援型)としてマリマリプログラムという愛称で行われています。 今年度はプログラム評価及び実施状況の把握のため、5・6年児童の歯科検診を重点的に実施しました。又、トンガ王国健康省歯科室と各施設の人々が自立して”マリマリプログラム”を実施できるよう支援の広報活動を行いました。
注釈;マリマリとはトンガ語でニコニコの意味で、幼稚園、小学校で行うフッ化物洗口を中心とした学校保健プログラムの愛称です。
〜夏の活動報告〜 8月隊は7月31日から8月26日まで歯科医療関係者,栄養士,学生など計9名でトンガ王国を訪れました。 詳細な活動内容を以下に記載します。 @教育活動:ワークショップ(学校関係者、中高生を対象にババウ諸島、トンガタプ本島) Aオーラルヘルスフェスティバルの開催(ババウ諸島) Bマリマリプログラムの評価 ・幼稚園、小学校でのフッ化物洗口の実施は今年で10年目になり、その効果を調べるために 歯科検診を行いました(現在分析中) ・システムの見直し。 ・質問調査 C障害者施設への支援活動 DEUA島にてマリマリプログラムを開始
8/1〜8/5の活動 (VAVA'U諸島にて)
ババウ諸島での活動は初めてでしたので、まず高校生を対象に各学校でワークショップを行いました。 その内容はトンガ王国における歯科の現状とマリマリプログラムについてです。
学校の先生に対してもワークショップを行い、約70名の方が集まりました。
毎週土曜日にはマーケットに人が集まるので、8月4日に町の人たちにも歯の大切さを知ってもらうために口腔健康フェスティバルを開催しました。 多くの子供たちが積極的に参加してくれて、約70名に対して歯科健診や歯磨き指導を行いました。
8/6〜8/9の活動 (HA'APAI諸島にて)
現在、ハーパイ病院のトンガ歯科スタッフにより日常的に行われている小学校や幼稚園でのマリマリプログラムを共に実施してきました。 また、船で30分以上かかるUIHA島の小学校へ行き、歯ブラシなどを寄付、フッ化物の管理などの様子をみてきました。
【歯科検診】
【UIHA島訪問】
UIHA島へ舟で行き小学校を訪れ,歯ブラシなどを寄付してフッ化物の管理状態をチェックしました。
ブラッシング フッ化物洗口 フッ化物の容器 フッ化物の薬剤管理及び在庫の確認を行いました。 歯科保健指導の子供たち フッ化物洗口の様子
【おまけ】
この島には、日本初のトンガ人力士の“南の島さん”が、警察官として勤務しています。
8/9〜8/17の活動 (TONGATAPUにて)
小学生5、6年生を対象に歯科検診を行いました。
教育関係者を対象にワークショップを行い、約100名が集まりました。 とても熱心な先生が多く、沢山の質問が出て活発な討論の場となりました。
ワークショップでマリマリプログラムについて 幼稚園協会の集まり
OTA、ALONGAを訪れ歯科保健指導を行いました。
歯ブラシなどの寄付、健診、歯磨き指導、フッ化物歯面塗布を実施しました。
A ALONGA
OTA同様、歯ブラシなどの寄付、健診、歯磨き指導などを実施しました。 後日、親交を深める為レクレーションを企画、歌を歌ったりして楽しく過ごしました。
飛行時間は6分!
エウア島へ向かうスタッフ 歓迎マップ
EUA島へは初めて訪れました。 マリマリプログラムを広めるために活動し、島の生活環境や習慣、特に子供たちの生活に触れてきました。 シリロ先生による歯科保健の講話の様子 ジャングルの大きな木 エウア島の八百屋さん エウア島の人と南太平洋医療隊の仲間
9月17・18日の活動(in ハーパイ諸島)
* リフカ島ではマリマリプログラムをトンガ歯科スタッフと6小学校を訪問しました。
A9月19〜22日の活動(in TONGATAPU)
*2007年度よりマリマリプログラムに新しく参加した小学校や幼稚園にトンガ歯科スタッフと行きました。新しい学校には、ハブラシ、コップ、歯磨剤を寄付し、マリマリプログラムを実施しました。
B9月22日の活動
主に小中学生を中心に約90名が来場してくれました。歯科検診や歯磨き指導を行いまたフッ化物洗口体験コーナーでフッ化物の理解をしていただきました。